HOME連合の活動ギャラリー[ フォトギャラリー・4 ]

フォトギャラリー・4


フォトギャラリー・4

img/04/01 img/04/02 img/04/03
img/04/04 img/04/05 img/04/06
img/04/07 img/04/08 img/04/09

(写真左上~右下へ向かって)
  1. オオベソオウムガイ Nautilus macromphalus Sowerby
    現生オウムガイ類は世界に6種知られているが、5種または3種に分類されることもある。オウムガイ類は 「生きている化石」の代表例である。ニューカレドニアに分布。

  2. オキナエビス Mikadotrochus beyrichii (Hilgendorf)
    殻口に細長い切れ込みがあるが、欠損ではなく自然な形態である。切れ込みは排泄のために用いられ、 アワビの孔に相同な部分である。房総半島沖~伊豆諸島を中心に分布する。水深80~250mの岩礫底に生息。

  3. リンボウガイ Guildfordia triumphans (Philippi)
    殻の周囲に長い棘を形成する。棘は成長の途中で邪魔になるため、1本ずつ切り落としながら大きくなる。 房総半島・能登半島以南の水深100-300mの砂底に分布。

  4. エンマノツノガイ Campanile symbolicum Iredale
    塔型の殻を持ち、巻き数が極めて多い。現生種は1科1属1種。オーストラリアの浅海に分布。

  5. ハシナガソデガイ Tibia fusus Linnaeus
    著しく高い螺塔と長い水管溝を持つ。本種の水管溝は巻貝の中で最も長いが、それは高い螺塔とのバランスを 保つ機能があると考えられている。インドネシア~台湾の浅海に分布。

  6. カジトリクルマ Stellaria solaris (Linnaeus)
    リンボウガイと同様に殻の周囲に棘を形成するが、本種の場合は棘を切り落とさずに成長する。台湾以南の インド-西太平洋の熱帯域の浅海に分布。

  7. チマキボラ Thatcheria mirabilis (Angas)
    螺層が鋭く角張るため、殻形が階段状になる。巻貝の中では例外的な形態の1つである。房総半島沖~オーストラリア 北部の水深160-400mに分布。

  8. ミドリパプアマイマイ Papuina pulcherrima Rensch
    熱帯域の陸貝には派手な色彩の殻を持つものが多いが、本種はその代表例である。パプア・ニューギニアに分布。

  9. マボロシハマグリ Hysteroconcha lupanaria (Lesson)
    二枚貝類には珍しく殻の後部に棘を持っている。棘は水を取り入れるために伸びる水管を保護する機能があると 考えられている。メキシコ西部~ペルーの潮間帯付近に分布。

写真・解説:佐々木猛智(日本貝類学会)