フォトギャラリー・1
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(写真左上~右下へ向かって)
- Drimys
チリ南部に自生するドリミス・ウィンテリ(ウィンテラ科)。オセアニアにも同じ仲間があり、 南極をはさんで南米南部とオセアニア地域がつながっていた時代の生き残りだと考えられている。
2002年1月18日。
- Nothofagus
フェゴ島のアルゼンチン領、ウシュウアイア近くのナンキョクブナ(ノトファグス・プミリオ)。 南半球の真夏とはいえ、ビーグル海峡に面した海岸段丘には、南極からの寒風が吹きすさぶ。 かつて森林があった南極から南米にわたってきた、たくましさが樹形にもあらわれる。
2002年1月22日。
- Prosopis
アルゼンチンのパタゴニアは乾燥している。プロソピスは、アメリカ大陸の乾燥地に多いマメ科 の灌木。曲玉のような実にはたいがい、ゾウムシ類が入り込んだ穴がある。サンタクルス州。
2002年1月31日。
- petrified forest
乾燥著しいアルゼンチンパタゴニアも、アンデス山脈ができる前は立派な森林があった。ジュラ紀 の針葉樹、ナンヨウスギ(アラウカリア)類の巨大な樹幹が往時をしのばせる。直径は1.6?もある。 サンタクルス州。
2002年1月30日。
- dolerite
玄武岩の一種、ドレライト(dolerite)がつくる奇妙な風景。ジュラ紀に地下から突き上がってきた溶岩が冷えながら石の柱(柱状節理)を作った。オーストラリア、タスマニアの首都ホバートの裏手にあるウェリントン山の山頂付近。周囲には南米と共通する植物が多い。
2000年1月。
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写真:西田治文 中央大学理工学部(日本植物分類学会) |
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